身体能力的な適性にマッチしたサッカーのポジションを見つけるには?
サッカーでプレイヤーとして活躍し、チームの勝利に貢献するためには「適性のあるポジションでプレーする」ことが大切です。
身体能力の個性を踏まえた「適性のあるポジション」を見つけるためにスポーツ遺伝子検査が活用できます。
一般的に、選手の性格や希望、あるいはコーチの見立てによってポジションを決めることが多いかもしれません。
しかし、選手がより上のレベルを目指したいと思っている、あるいはチーム全体でさらなる勝利を積み重ねたいという場合、選手それぞれの身体能力を活かしたポジションを選ぶことが非常に大切です。
走り回ってもスタミナ切れしない選手、トップスピードが高く回復の速い選手は豊富な運動量が求められるサイドやハーフのポジションが向いています。
一方、スタミナはなくて長時間走ることは苦手だが、一瞬のチャンスをうかがい、一気に加速してボールを奪う瞬発力のある選手はフォワードやセンターバック、ゴールキーパーに適性があります。
選手の身体特性、とりわけ走力にはスタミナ型(遅筋タイプ)や瞬発力型(速筋タイプ)があり、回復力にも個人で違いがあります。
テクニックや状況判断力は練習次第でどんどん向上しますし、スランプなどの一時的なものを除いては、基本的に向上こそすれ衰えることはありません。
しかし、身体特性については大部分が生まれ持ったものであり、大きく変えることはできません。
これは、スポーツ生理学で定説となっている事実です。
例を挙げてみましょう。
もともとスタミナ型だった選手がいるとします。
彼がセンターフォワードになりたいからと言って瞬発力を向上させるトレーニングをしても、高いレベルに行くには限界があります。
ゼロからの加速はどうしても劣っています。
もともと抜群の爆発力がある選手に勝てることはほぼ不可能です。
それよりも、豊富なスタミナを活かし、スピードに乗った状態でゴール前に切り込んでいけるポジション、例えばサイドハーフに活躍の場を見つけていくほうが良いでしょう。
この逆もそうです。
瞬発型だけどスタミナに難点のある選手はサイドのポジションでは長所を生かしきれません。
それよりも、密集しやすい中央のポジションでチャンスをうかがい、持ち前の加速力でボールを奪うプレースタイルが向いています。
繰り返しになりますが、このような身体特性は生まれ持ったものであり、トレーニングで変えようとしても、根本的な部分を変えることはできません。
それどころか、身体特性に反するようなトレーニングを重ねた場合、せっかくの長所まで鈍ってしまうケースもあります。
たしかに、弱点を克服するトレーニングも大事です。
ですが、フィジカルの能力を伸ばす点においては、欠点をつぶすトレーニングは、やりすぎるとせっかくの長所を失わせてしまうのです。
それよりも、生まれ持った長所を伸ばし、だれにも負けないレベルにまで引き上げることのほうが何倍も大事です。
(逆に、技術の練習は欠点をつぶす事はより重要です)
サッカーは団体競技であり、ポジションごとに求められる役割、仕事があります。
選手の身体特性に合ったポジションを選び、そのポジションに必要な身体特性をできるだけ伸ばすこと。
これが高いレベルに到達するために重要なことです。
一つ注意すべき点は、ジュニアの選手の場合は、現時点での身体特性があまり固定されていないといいますか、
足が速い子は短距離も長距離も得意、遅い子はどちらも苦手、というケースが結構多いことです。
ですが、成長するにしたがって、どちらのタイプなのかがはっきりとしてきます。
とはいうものの、現時点でまだ目に見えてはっきりしていないだけで、遺伝的な身体特性は子どものころから決まっています。
子どものうちに、遺伝的な身体特性を知っておき、長所を伸ばす指導を計画していくことで、ジュニア選手の潜在能力を大きく伸ばすことができるでしょう。
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